渡部さんと書いてわたなべさんと読む
私はなべさんて呼んでいた。
今年確か68歳だったかな。
仕事で8年ほどお世話になり
体調を崩して会社を辞めてからは
よくランチに行ったりしていました。
私の中では、最年長の"友達"でした。
なべさんは誰に対しても平等で
楽しいことはなんでもやりたいし
どこでも出かけるし
とにかく何にでも興味があって
人が好きな人だったと思う。
若いもんはどうのとか全くそういうのがない人でした。だから若い友達も多かったと思う。
なべさんが料理教室に通っていたので、私も一緒に通ったりしてたな。
エアロビやヨガもやってたな
ゴルフも旅行も大好きだったな
私もジャンルは違うけど趣味は多いほうなので
よくそんな事も話したり
嬉しそうに聞いてくれたりしていたのを覚えている。
仕事が大好きで
(サラリーマンで胸張って仕事が好きと言える人ってそんなにいないんじゃないかと思う。私は胸張って言えないので、見習ってました)
ガンと診断された日も会社に来てた。
「ガンだって。ガーンだな」って笑ってたけど、全然笑えなかったよなべさん
落ち込んだ時は良く話しを聞いてくれたりしてたな
なべさんに話すと落ち込んだことも自分にプラスなことだと思える不思議
昨年の12月1日
なべさんと私と会社の人と恒例のメンバーでお蕎麦を食べに行った。
その日は珍しくなべさんの友達が運転して来ていた。
今考えたら運転も大変な状態だったんだなと思う。
でも、お蕎麦を美味しいと平らげていたからちょっと安心したのを覚えている。
また新年会をやろうと言って別れた。
珍しく別れ際に握手してきたのは
自分の状態をちゃんと分かってたからなのかもしれない。
年賀状も来てたから安心していた矢先、亡くなったと連絡が来た。
昨日お通夜に行って
お別れを言ってきました。
なべさんに会えて長い時間一緒に働けて私は本当にラッキーでした。
なべさんなら天国でも楽しいことやってそうだね。
寂しくなるけれど、
なべさんと過ごせて私はすごく楽しかったです。
本当にありがとうございました。
鈴木より
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